人材育成・組織マネジメント勉強中のblog

人材育成や組織マネジメント手法について科学的(エビデンス)な知見から記事を書いていこうと思います。


さて、今回は、前回からの続きです。



前回までで、ピーターの法則の(1)と(2)が終わりました。

◆◆合わせて読みたい◆◆





今回は最後の(3)について書きたいと思います。


『無能な上司』ばかりだと、普通に考えると組織は崩壊しそうですが、そうはなりません。


それはなぜかを書いていきたいと思います。




『無能な上司』なのに組織はなぜ運営できる?


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<ピーターの法則>
(1)能力主義の階層社会では人は能力の限界まで出世し、有能なスタッフは無能な管理職になる

(2)時が経つにつれ無能な人はその地位に落ち着き、有能な人は無能な管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人で埋め尽くされる

(3)ゆえに組織の仕事は、出世余地のある無能レベルに達していない人によって遂行される




とはいえ、そのまんまなんで、書くこと無いんですけどね…。





職場の上司というのは、ポテンシャルの限界までの役職に上がっています。


このため、その役職に求められている程の効力は発揮できていません。


しかし、中にはポテンシャルは遥か上の人もいて、役職が上がりきってない場合もあると思います。


例えば、ポテンシャルは課長レベルだけど、年齢的に若く、現場がまだ認められていないなどですかね。



私の感覚的には、10~20人規模の「チームリーダー」クラスの人間は、まぁまぁな数はいると思います。



しかし、100人規模(他の部門をも巻き込める魅力・実力を兼ね備えた人)のチームを率いることができる人間はあんまりいなさそうですね。




なので、多くの場合が、もともとは有能であった人が役職が上がったせいで『無能な上司』が充満してしまう結果になるのでしょう。



会社の中で、上司が無能であることは確かですが、会社は確実に利益を出そうとします。



普通、上司が無能であれば利益を出せるわけがないのですが、なぜでしょうか?




その答えは…



(3)ゆえに組織の仕事は、出世余地のある無能レベルに達していない人によって遂行される


となるわけです。



出世余地のある後輩が、働いているからこそ会社が利益を確保できるんですね。






そこで皆さんにアドバイスです。



有能な職員が次々に辞めていく要因の1つは、『無能な上司』がいるからです。

もちろん全てではないですが。



しかし、無能な上司も元々は有能な社員だったのです。有能だから役職があがり『無能』になっただけなのです。




「上司が無能で」と怒っている人は、まずはそこを分かってあげてください。

あなたが有能であれば、順番が回ってきますので、我慢も必要かなとも思います。



我慢が出来なければ転職を検討してみてください。


あなたが本当に有能であるのであれば良い転職ができると思います。






もう1つのアドバイスです。


これは役職が上がった方へのアドバイスになりますね。



役職が上がったということは、今までの仕事のこなし方では間違いなく『無能な上司』の出来上がりです。


役職が上がったということは、求められる仕事の内容が変わるということですからね。



なので、自分には何が求められているのかを、しっかり見つめ直してください。



そして、仕事の方法を変えていきましょう!上手く行けば『無能な上司』にならずに済みますよ。





次回は、『経営ビジョン』の必要性について書いていきたいと思います。


次回からは、ちょっと更新までの期間が遅くなります。



今までの記事は、5年ぐらい前から書いていた記事を、少しリライトして放出しているだけだったので、どんどん放出できていました。


次項からは新しく書いていくため、少し時間を頂きます。




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前回からの続きです。

◆◆合わせて読みたい◆◆








<ピーターの法則>
(1)能力主義の階層社会では人は能力の限界まで出世し、有能なスタッフは無能な管理職になる



人は、昇格し、今までと違った経験ができるので、仕事力は養われていきます。そして人々は成長していくと思います。

その経験(職場指導・教育含む)が、人を成長させるのかと、今までは考えていました。


しかし、それは「もともとのポテンシャルがあるからその経験を糧にし、成長しているのではないか」(それこそポテンシャルで)と考えるようになってきました。


となってくると、このブログの存在意義って何なん?となってきました。


ポテンシャルによって成長が変わるなら、人材育成・組織マネジメント方法なんて知らんで良くない?


といった所まで書いていきました。



今のところ、この問題は解決できておりません。



とりあえず、人材育成方法の教養や組織マネジメント手法を深める事で、スタッフのポテンシャルを引き出せる、もしくは引き上げる事ができるものとして、話を進めていこうと思います。



なぜ『無能な上司』が存在するの?


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さて、今回は、前回からの続きです。


<ピーターの法則>
(1)能力主義の階層社会では人は能力の限界まで出世し、有能なスタッフは無能な管理職になる

(2)時が経つにつれ無能な人はその地位に落ち着き、有能な人は無能な管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人で埋め尽くされる

(3)ゆえに組織の仕事は、出世余地のある無能レベルに達していない人によって遂行される


とりあえず、(2)の話に移りましょう。

ピーターの法則②


ポテンシャル「中」君でいうと、係長弱レベルのポテンシャルで、係長に就任しています。

なので、部下からは『無能な上司』と思われています。


元々のポテンシャルは係長弱レベルでしたので、努力してポテンシャルを引き上げなければ、『有能な上司』になれません。


しかし、その努力は今まで自分が苦手としている分野です(ポテンシャル外だから)。


さらに、このような特殊技能・感覚は、ちょっとやそこらの努力ではレベルは上がらないですし、客観的指標が少ないので、レベルが上がっている実感も沸きません。


さて…

そこまでして努力する人間はどのくらいいるでしょうか?




<ピーターの法則>
(2)時が経つにつれ無能な人はその地位に落ち着き、有能な人は無能な管理職の地位に落ち着く。


「ピーターの法則(2)」でいうと、そのような(すごい努力を続けながら成長しようという気概を持った)人間はほとんどいなかったようですね。


これは、職場を見てみると、ちらほら感じる事があるんじゃないでしょうか?



自分の成長を諦めており、その地位に落ち着いている上司は、少なからずいると思います。

(そして、その姿を見て部下は泣いている。もしくはその職場に愛想をつかして辞める)




しかし、可哀そうなことは、その『無能な上司』も元々は有能な社員で、限界まで昇格してしまったため、『無能な上司』になってしまっている。


というわけです。


<ピーターの法則>
(2)時が経つにつれ無能な人はその地位に落ち着き、有能な人は無能な管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人で埋め尽くされる


各階層(主任・係長・課長…)でも同じことが起こりますから、その結果として、各階層は無能な人で埋め尽くされる
ことになるわけです。



「『無能な上司』がムカつく~」とか、騒いでいた自分も…昇格し続けたら、今度は自分が『無能な上司』になっていた。



…まるで「本当にあった怖い話」ですね。(怖いなぁ、怖いなぁ、やだなぁ、やだなぁ)


次回に続く…



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新しいシリーズが始まっています。



◆◆合わせて読みたい◆◆





人材育成・組織マネジメントにおける『無能な上司』についてを書いていこうと思います。


職場において、『無能な上司』は存在するのか?の問いについては、はっきり言いますと…


必ず『無能な上司』は存在します。


これは、「部下が優秀がゆえに、『上司が無能』と感じてしまう」とかではありません。



今回からのシリーズは、「どうして無能な上司は存在するか」を書いていこうと思います。



まずは、有名な「ピーターの法則」について書いていこうと思います。




『ピーターの法則』


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1969年、南カリフォルニア大学教授の教育学者「ローレンス・J・ピーター」が提唱したとされているようです。

この法則は、組織構成員の労働に関する社会学の法則で、以下の3点に要約されるようです。





(1)能力主義の階層社会では人は能力の限界まで出世し、有能なスタッフは無能な管理職になる

(2)時が経つにつれ無能な人はその地位に落ち着き、有能な人は無能な管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人で埋め尽くされる

(3)ゆえに組織の仕事は、出世余地のある無能レベルに達していない人によって遂行される


のようです。


分かりやすくなるか自信ないですが、図にしてみましょう。


まずは、ポテンシャル君と役職階層の図です。


ピーターの法則①


実力が着いてくれば、昇格し、主任→係長→課長…と、徐々に役職が上がっていくことだと思います。

言いかえれば、昇格をし、さらに実力をつけ、さらに昇格をする。昇格したら、その役職でまた実力をつけ、さらに昇格をする。となりますか。


ただ、そういうわけでもないようです。




<ピーターの法則>
(1)能力主義の階層社会では人は能力の限界まで出世し、有能なスタッフは無能な管理職になる


この「限界まで出世し」とありますね。ということは、昇格→「さらに実力をつけ」は無限サイクルではないことを意味していると思います。



個人によっては、さらなる実力の伸びしろが無い場合が存在するということですね。


「ポスト(地位)が人を作る」のような格言のように、能力が引き上げられたりする場合はあると思いますが、私は、もともとのポテンシャルの影響が大きいんじゃないかと思います。


つまり、昇格する度に、さらに実力をつけているんじゃなくて「もともと持っていたポテンシャルが高いから、昇格していく」の方が、影響度が大きいんじゃないでしょうか?




つまり、下図のようになります。


ピーターの法則②


ポテンシャル「小」君から説明しましょう。


ポテンシャル「小」君は、主任レベルのポテンシャルを持っていました。

なので、平社員時代は、とても有能であり、一目置かれる存在でした。

そんなこんなで、主任に昇格しました。



しかし、平社員と主任の仕事内容は違い、部下たちの管理が上手くいかず、なかなか思うように事が運びません。

ポテンシャル「小」君は、図のように係長までのポテンシャルはありませんでした。ただ主任の後半ぐらいのポテンシャルはありました。


このため、部下からは「頼りになるけど、ちょいダメな上司」と思われています。




次に、ポテンシャル「中」君は、係長レベルのポテンシャルを持っていました。

なので、主任時代には、有能な主任だと、部長達から一目置かれていました。



そんなこんなで、係長に昇格しました。

しかし、係長の仕事は、他部署との連携などが求められ、なかなか思うように事が運びません。


ポテンシャル「中」君は、図のように課長までのポテンシャルはありませんでした。しかも係長の前半ぐらいのポテンシャルしかなく…




部下からは、他部署との連携を全然進めれない、もしくは他部署に意見が通せない「めちゃくちゃ無能な上司やん」と思われています。


と、このように…



<ピーターの法則>
(1)能力主義の階層社会では人は能力の限界まで出世し、有能なスタッフは無能な管理職になる


わけです。


昇格し、今までと違った経験ができるので、仕事力は養われていきます。そして人々は成長していくと思います。


その経験(職場指導・教育含む)が、人を成長させるのかと、今までは考えていました。


しかし、それは「もともとのポテンシャルがあるからその経験を糧にし、成長しているのではないか」(それこそポテンシャルで)と考えるようになってきました。



となってくると、このブログの存在意義って何なん?となってきました。



ポテンシャルによって成長が変わるなら、人材育成・組織マネジメント方法なんて知らんで良くない?


と、今は、頭が混乱しています。



しかし、部下の管理・育成や、他部署との連携…


上司の方は難しく感じている方もいらっしゃるかもしれません。


今の所は…


あなたのポテンシャルが与えられた役職(期待されている仕事内容)に対して低ければ、あなたも「無能な上司」と思われているのかもしれません。




部下の方も、それは知っておいた方が良いかもしれません。


「昇格する前までは、有能な人材だった」と…。

昇格し、求められる仕事内容が変わったから「無能」になっているだけだ…と。




恐いねしかし…。
(((( ;゚д゚)))





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