今回のテーマは「どのような人をリーダーに抜擢したら良いのか?」についてです。



リーダーの資質については、さまざまな論文や著書で議論されることが多いですが、今回は少し違う角度で書こうかなと思います。


私が思う「どのような人をリーダーに抜擢したら良いのか?」は…



自分のチームの部下やスタッフ、会社の事を自分の身内のような考え方を持っている人です。



少し現在の社会の流れから逆行しているかもしれませんが、このような考え方を持っている人がリーダーにふさわしい資質をとりあえず備えていると思います。


このような考え方を持つ人は、すぐ分かります。




それは「普段の何気ない会話や会議中の発言等に顕著に表れます」



会議については、「誰が発言力があるか」とか、「論理的な思考をしているか」とか、「場を仕切る力があるか」などに目が行きやすいと思います。それも確かにリーダーに必要な能力の1つだとは思いますが、もっと根幹にあるもの(無意識)が大事だと思います。


その内容は…
何気ない会話や会議中の発言の中で、『自分のチームの部下やスタッフのことを①「こ・こ・の部下(スタッフ)」と言っているのか、②「う・ち・の部下(スタッフ)」と言っているのか』です。


①の方は、自分とは少し距離を置いている感じがしますよね。②の方は、身内感が強いですよね。これは無意識に考えている自分と部下(スタッフ)との距離感だと思います。


「口を衝いて出てしまう」などの慣用句にあるように、本音が言葉や行動に出てしまうことは多々あり、それは普段の何気ない会話や会議中の発言に表れます。


それでは、なぜ自分のチームの部下やスタッフ、会社の事を自分の身内のような考え方を持っている人がリーダーの資質を持っているのか?についてですが、それは…



当事者意識を持って働いているかどうかです。



例を会社に変えますが…


「こ・こ・の会社ってさぁ」と言う人は、当事者意識が低く、上司の組織マネジメントが悪いといって批判はしたりしても、自分が何か変えようとする行動を取ることは少ないように感じます。


このような人には、組織に大きな影響を与えるリーダーを任せられるかというと、心情的にも任せたいとは思いませんよね。


それとは逆に「う・ち・の会社」と言う人は、当事者意識があります。会社の問題を自分の問題として捉えるので、問題があると自分から解決しようと行動し、努力します。



愛社精神がありすぎて、行き過ぎたり、物事が見えなくなることもあるかもしれませんが、物事を俯瞰して見る能力は鍛えることが簡単なので、そこは教育することができます。なのでリーダーを任せることができるし、任せたいとも思うでしょう。



合理的な面と、非合理的な面もありますが、組織は結局人が作っているものなので、人の感情というものは無視できません。


また愛社精神や組織コミットメントなどは、今はもう過去の遺物かもしれませんが、経営者からすると、やはり当事者意識を持っているか、いないのかでは、やはり信頼が違うと思いますので、大事なポジションを任せる事を検討する大きな要因であるとは思います。



ここまで、私の作った格言みたいな感じで書いていますが、これは「ドラゴン桜」を描かれた三田紀房氏が、その後に描きおろした「エンゼルバンク(ドラゴン桜外伝)」の8巻の内容を参考にしたものです。(私的にはかなり面白かったので、ぜひ皆さんも読まれてみて下さい。)


それを読んでみて、実際、現場を見てみると、この格言は確かに当たっている印象を持っています。やはり発言内容の違いで、当事者意識を持っているかどうかや、その後の発言内容や行動が違っているような気がします。



ただ、最近では、任せられた仕事はしっかりとこなし、仕事とプライベートを別にする器用なタイプも多くなっていることは確かだと思います。



このため、1つの発言だけではなく、そのあとの会話の内容や、実際の行動もしっかり見なければいけないと思います。そのうえで、本当にリーダーとしてふさわしいかの検討が必要だと思います。



結局のところは、人材育成や組織マネジメントというのは、組織の1人1人をしっかり見れているかも大事ですね。



次回は組織マネジメントをする上での「2:6:2の法則の使い方」についてです。「2:6:2の法則」は巷で良く聞く法則で、皆さんご存知かと思います。



簡単にいうと、どんな組織も「2(能力上位):6(能力中位):2(能力下位)」に分かれている、分かれてしまうになりますかね?



ただこれを知っているだけでは、ただの雑学で、人材育成や組織マネジメントにはあまり役に立ちません。この雑学をどうやって人材育成や組織マネジメントに活かすかについて、次回書いていこうかと思います。





私のブログは文献などの知見を私なりに解釈して記事にしています。


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【参考著書】
三田紀房:エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-.vol8.モーニングKC 講談社.






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