今回は、組織マネジメントをする上での「2:6:2の法則の使い方」についてでしたが、その前に、前回お話しした(人材育成・組織マネジメントにおける『組織の底上げの方法』について(3))「リーダーの抜擢」についての補足を書きたいと思います。
リーダー抜擢を検討する上で、「当事者意識を持って働いているか?」がポイントになると書かせて頂きました。
今回はこの「当事者意識」について書いていこうと思います。
「当事者意識」がなぜ重要かというと、この「当事者意識」というのは、私たちの普段の生活の中で、無意識に使われており、おそらく、集団を形成する人間にとって重要な事柄だと思うからです。
1.日常生活で無意識に使われている事柄の1つ目
海外の航空機事故やテロなどで、悲惨なニュースがメディアを通じて私たちに伝わります。その際に、「今回の航空機事故で搭乗者に日本人がいるとの情報は無い」や、「今回のテロによって日本人が巻き込まれた情報は無い」とニュースで伝わることがあります。
これはおそらく、現地にいる日本人の、その家族や知人の方のために情報を流していることが一番の理由だと思います。
やはり、自分の家族や知人が、その現場の近くに滞在していたり、航空機を利用していたりすると心配ですもんね。
ただ、もう少し俯瞰して考えてみましょう、
各国人を1つ上の括りで考えると、同じ人間になります。
なので、どの国籍であろうが全ての人の命が平等と考えることができます。
それなのに、わざわざ日本人についての情報を流す理由は、やはり「当事者意識」だと思います。
自分に関係のある情報は欲しいし、気になります。
もし、航空機事故やテロなどで自分の家族や知人が巻き込まれているとしたら、自分の問題のように、助けに行ったりなどの行動に移ると思います。
仮に台風や地震情報などで、自分の家族が住んでいる地域の情報などは特に注視し、そのほかの地域はさほど気にならないこともあると思います。
ここらへんからも、「当事者意識の重要性」は感じ取れると思います。
2.日常生活で無意識に使われている事柄の2つ目:戦場ジャーナリスト編
昨年10月に安田純平氏が武装組織から解放され、無事帰国したニュースがありました。そこで、戦場ジャーナリストの活動について、TV番組やSNSなどで議論されていたのを覚えていますでしょうか?
そこで、朝日新聞に掲載された4コマ漫画が話題になりましたね。
↓(一部改変して掲載します)
「なぜジャーナリストはわざわざ危険な場所に行くんですか?」という子供の問いに、
先生は「誰かが危険な場所で何が起こっているか世界に知らせないといけないだろう。そうしないと世界は対策も立てられない」と返答し…
「皆は危険な場所で何が起こっているか知りたい?」との先生の問いに、子供たちは「・・・・・・。」となります。
次に、また先生から「じゃあ、君たちが危険な場所で暮らしているとしたら、世界にそのことを知ってもらいたい人は?」と聞くと、子供たちはみんなして手を挙げている
といった内容です。
これもひとつの「当事者意識の重要性」を表したものと思います。
やはり人は、自分が当事者になると、行動を起こしやすくなると思います。
このため、組織に大きな影響を与えるリーダーを抜擢するというのは、この「当事者意識を持って働いているか?」がひとつの重要なポイントになると思います。
補足に少し力を入れてしまいました。
次回は、組織マネジメントをする上での「2:6:2の法則の使い方」についてを書きたいと思います。
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