前回の続きです。
「違う視点から物事を捉える事」が、人事異動の「組織活性・改革」の理由について書いていきます。
違う視点を持つことが人事異動の理由
ずっと同じ部署で働くことの利点としては、その部署内の仕事における専門家として育つことは間違いないと思います。
作業効率は上がり、生産性も上がる事でしょう。
その反面、その部署内の常識で物事を捉えたり、考えたりすることになり、視野が狭くなっていきます。
「自分は、いろんな視点から考えてる」とおっしゃる方もおられると思いますが、全く違う畑で働いている人ぐらいの意見を自分で表出することは、かなり難しいと思います。
なぜかというと、新しい取り組みや企画を考える場合、自分の部署の常識を本軸として、物事を詮索し、その最先端的なものを情報としてインプットしやすいからです。
例えば、「新しい営業方法ないかなぁ」と考えている場合、「画期的 営業」などで検索してしまう。などですか。
話は戻りますが…
同じ部署で働き続ける場合は、専門性は上がり、生産効率は向上すると思いますが、視野が狭くなってしまいます。
そればかりか、専門家としてのプライドも高くなり、自分に自信が出てきているので、今までのやり方を変える事がなかなか難しくなります。
そのままが続くと、停滞するばかりか、時代は進んでいるので、もはや後退していてもおかしくありません。
その状況を打破するために、人事異動(「組織活性・改革」)を行います。
全く畑違いの常識を持っている人を異動させます。
紙おむつで言えば、「紙おむつを履くこと」以外を考えられる人です。
そこで、化学反応が起こり、古い体質に固執せず、自由な発想で周りをかき回すことで、新しい商品や価値、文化が生まれることを期待しています。
ただ、これだけ(畑違いの人を異動させる)では上手くいきません。
ここで大事なのが、その目的を異動対象部署の責任者もしっかり理解している必要があります。
たくさんの人間がいる部署に、畑違いの文化を持った1人の人間が異動させられても、「あいつは何も分かっていない」とか言われて、さざ波が立つ程度で終わるばかりか、異動させられた方は、異動に大きな不満を持つし、潰されてしまうかもしれません。
基本的に人間は、変化を嫌います。変化する際は、脳に多大な負荷がかかり、莫大なエネルギーを使うからです。
このため、人事異動責任者、異動対象部署責任者は、その人事異動の目的を共有する必要があり、「組織活性・改革」のための化学反応が起こりやすい環境を作るまでが、人事異動となると思います。
と自分の意見のように書いていますが、今回も「エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-」を参考にしています。
面白いので、ぜひ皆さんも読んでみて下さい。
次回は、人事異動の目的 3.職員の成長のため(人材育成)について書いていこうと思います。
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【参考著書】
三田紀房:エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-.vol6.モーニングKC 講談社.