今回からのシリーズは、『経営ビジョン』と人材育成・組織マネジメントとの関係です。
最近は「パーパス経営」というのが少しトレンドになっているような気もします。
企業経営に関して言えば、本当はこのシリーズからスタートした方が良かったのかもしれませんが、私は社長じゃありませんので、違うシリーズからスタートしました。
しかし、会社でどんな取り組みをしようとも、必ず『経営理念』に基づかなくてはいけません。
どんなに良いプロジェクト内容でも『経営理念』に基づいていなければ、役員会でも承認されませんし、雇用側は『経営理念』や『経営ビジョン』を達成するために、労働者を雇うのですから。
でもまぁ、人間には承認欲求や仕事の意義、自分の役割などを求める生き物ですから、どっちにしても大切な部分になるのですが。
とりあえず、『経営ビジョン』シリーズ…スタートです。
『経営ビジョン』の重要性
まず会社を興す理由としては、社会的な背景や自己実現のために会社を興すと思います。
大まかな事業コンセプトが出来たら、次に策定するものが『経営理念』です。
『経営理念』とは、その事業が大事にする価値観、その事業を行う意義、その事業が担う使命などを指します。
なぜ『経営理念』から策定するかというと…
事業を行っていく中で何かしらの判断を迫られたときに、明確な経営理念が無いと、筋の通らない決定を下す可能性が出てくるからです。
例えば、保育園を運営している会社が、「儲かりそう」との理由で、出会い系アプリ事業に進出すれば、子を持つ親たちからの信頼を失いかねません。
たぶん引かれますよね。ドン引きです。
ホイクエンデデアイケイヒクワーΣ( ̄ロ ̄|||)
このため『経営理念』が明確でないと、誤った判断を下す可能性があります。
自分が何のために事業を起こしたのかを考え直す「芯」として、『経営理念』はしっかりと明記すべきでしょう。
その次に策定するものが『経営ビジョン』です。
『経営ビジョン』とは、ありたい姿、その事業が目指すもの、将来像、到達すべきゴールのことです。
つまり最初は、何を大事にして(経営理念)、どこを目指すのか(ビジョン)を掲げることが重要になります。
そうすることで、1本の軸の通ったブレのない事業計画を立てることができます。
こうした『経営理念』と『経営ビジョン』が、『事業戦略』と整合性が取れたものにすることが大切です。
ここまでは、皆さんご承知の内容だったと思います。
しかし、普段働いている時に『経営理念』や『経営ビジョン』を頭に置きながら仕事をしているでしょうか?
多くの人は「理念なんて知らねぇ」とか、「ビジョンなんて知らねぇ」とかだと思います。
でも案外『経営理念』や『経営ビジョン』というのは、人が仕事をする上で、結構使えるもんなんです。
次回以降は、この『経営理念』や『経営ビジョン』が、人材育成と組織マネジメントに、どのような影響を与えるのかを書いていこうと思います。
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【参考著書】
Sofia:パーパス経営とは?パーパス策定のポイントや実装のステップを解説
https://www.sofia-inc.com/blog/10671.html
若松和紀:カラー版 マンガでわかる 事業計画書のつくり方 (監修)渡辺政之.株式会社 西東社.